普及版 字通 「弋(漢字)」の読み・字形・画数・意味
弋
3画
(異体字)
11画
[字訓] いぐるみ・くい
[説文解字]
[金文]
[字形] 象形
いぐるみの矢の形。その矢に紐をつけた形は弔で、(しやく)の初文。〔説文〕十二下に「(けつ)なり。折木の(なな)めにくく形に象る。(えい)に從ふ。物の之れに挂(かか)るに象るなり」とあり、鋭くうちこんだ杙(くい)の形であるとするが、字は弋射の象。叔(しゆく)の音でよみ、金文に伯叔。また淑善の意に用いる。
[訓義]
1. いぐるみ、かり、かりする。
2. くい。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕弋 以豆留(いづる)〔名義抄〕弋 イル
[語系]
弋・jikは同声。〔玉〕に「弋は射なり」とあり、〔説文〕は字条四上に「もて飛鳥を射るなり」とし、両字はもと繁簡の字である。弋に糸を加えたものはtjiak、弋と声義の関係がある。
[熟語]
弋獲▶・弋射▶・弋者▶・弋▶・弋取▶・弋▶・弋釣▶・弋▶・弋博▶・弋羅▶・弋猟▶
[下接語]
漁弋・牽弋・鉤弋・出弋・弋・釣弋・鳥弋・弋・畢弋・浮弋・游弋・遊弋・羅弋
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報