座上・坐上(読み)ざじょう

精選版 日本国語大辞典 「座上・坐上」の意味・読み・例文・類語

ざ‐じょう ‥ジャウ【座上・坐上】

〘名〙 (古くは「ざしょう」)
① (━する) 上席の座。上席。上座(かみざ)。また、上席にすわること。
平家(13C前)五「其後座上にけだかげなる宿老の在ましけるが」
※幸若・夜討曾我(室町末‐近世初)「いやいやあれは他門にて、以前より座上す」 〔史記‐灌夫伝〕
座席の上。人々が多く集まっている席上。集まりの場。
文華秀麗集(818)下・山亭聴琴〈良岑安世〉「一聞焼尾手下響、三峡流泉坐上知」
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉上「坐上(ザジャウ)諸君は定めて私しと同様に色を好む御方にて」 〔史記‐項羽本紀〕

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