府中(町)(読み)ふちゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「府中(町)」の意味・わかりやすい解説

府中(町)
ふちゅう

広島県中南部、安芸(あき)郡の町。1937年(昭和12)町制施行。JR山陽本線が通じる。呉娑々宇(ごさそう)山(682メートル)西麓(せいろく)に開けた町で、古代安芸国国府が置かれた。広島市が合併により市域を拡大したため、周囲を同市に囲まれている。マツダの本社工場をはじめ中小の工場の立地が多い。埃宮(えのみや)(多家(たけ)神社)は神武(じんむ)天皇が立ち寄った所と伝えられる。榎(えのき)川上流には水分(みくまり)峡がある。面積10.41平方キロメートル、人口5万1155(2020)。

[北川建次]

『『安芸府中町史』全4巻(1975~1980・府中町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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