平打(読み)ひらうち

精選版 日本国語大辞典 「平打」の意味・読み・例文・類語

ひら‐うち【平打】

〘名〙
① 紐を平たく組んでつくること。また、その紐。平打紐。
信長公記(1598)首「もえぎの平打にてちゃせんの髪を巻立て
金属を平たくうつこと。また、そのもの。
置炬燵(1890)〈斎藤緑雨〉中「海老茶平打(ヒラウチ)の紐鎮(ぱちん)
③ 簪(かんざし)一種。銀などで平たくうち、定紋花鳥を彫りこんだもの。
暁月夜(1893)〈樋口一葉〉二「銀の平打(ヒラウチ)一つに鴇色(ときいろ)ぶさの根掛むすびしを」
手のひらで打つこと。ひらてで打つこと。また、刀の平たい部分で打つこと。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android