常陸大掾伝記(読み)ひたちだいじょうでんき

改訂新版 世界大百科事典 「常陸大掾伝記」の意味・わかりやすい解説

常陸大掾伝記 (ひたちだいじょうでんき)

常陸大掾氏本宗および支族伝記。常陸大掾系図が添えられている。各1巻。著者,成立年代ともに不詳。本文漢文直訳体桓武天皇から始まる坂東平氏一門の家系を記し,ついで常陸国に分流した諸支族について述べる。とくに吉田郡(現,水戸市とその周辺地域)に分流した庶子家の記述が詳しい。平安末期以来の常陸国の情勢をうかがいうる史料。《続群書類従》所収。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android