帯那山(読み)おびなやま

日本歴史地名大系 「帯那山」の解説

帯那山
おびなやま

上帯那町の北東、甲府市・山梨市・東山梨郡牧丘まきおか町の境界にある。標高一三四七・四メートル。尾根は北の標高一四二二・三メートルの三角点から弓張ゆみはり峠、みずもり(標高一五五三・一メートル)方向に延びて高原状の山容をみせる。天正一〇年(一五八二)三月の武田氏滅亡の際には甲府城下の地下人が自家に火を放って帯那入の山小屋に避難し(甲陽軍鑑)、京都から持帰られた勝頼の歯髪も、法泉ほうせん寺住持快岳周悦が帯那山中の穴口あなぐちに草庵を結んで隠したと伝えられる(甲陽軍鑑・西山梨郡志)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「帯那山」の意味・わかりやすい解説

帯那山
おびなやま

山梨県甲府市と山梨市との境にある山。標高1422メートル。山頂近くは草原となり、カタクリアツモリソウアズマギクなどがみられることでも知られる。甲府盆地に接しているため、展望もよく、春には山菜採りに訪れる人も多い。登山路としては、山梨市駅から切差(きっさつ)経由、太良(たら)ヶ峠から登る場合と、甲府駅からバスで上帯那まで入り林道を登る場合があるが、健脚には山頂から北に弓張(ゆみはり)峠を経て昇仙(しょうせん)峡に出るコースもある。

吉村 稔]

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事典・日本の観光資源 「帯那山」の解説

帯那山

(山梨県甲府市・山梨市)
山梨百名山指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報