布勢駅跡(読み)ふせのえきあと

日本歴史地名大系 「布勢駅跡」の解説

布勢駅跡
ふせのえきあと

[現在地名]龍野市揖西町小犬丸

揖保いぼ川の支流小犬丸こいぬまる川に注ぐ谷川によって形成された標高四三―四七メートルの扇状地に立地する。龍野市域を横断する古代山陽道は龍野・上郡かみごおり断層に沿って走り、当駅もこの断層上に立地している。また東の琴坂ことざか峠は断層によって形成された断層線谷である。「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条にみえ、大市おおち(現姫路市)高田たかた(現上郡町)中間に位置し、二〇疋の駅馬が配置されていた。発掘調査が実施される以前は古瓦が採集されることから小犬丸廃寺あるいは小犬丸遺跡とされていた。昭和五八年(一九八三)以降、平成五年(一九九三)まで連年発掘調査が実施された。昭和六二年からの調査は範囲確認のための学術的調査である。駅家の全体像は明らかでないが、その中枢的建物跡群が発見されている。第一次の駅家は八世紀前後の掘立柱建物跡九棟が知られる。下層遺構であることから十分な追究は行われていないが、礎石建物跡群の集中する駅館院と想定される北東地区で七棟、同南西地区で二棟があり、とくに四二地区・四三地区の建物は西側に庇をもつ三間×七間以上の大型建物である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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