差切・指切(読み)さしきる

精選版 日本国語大辞典 「差切・指切」の意味・読み・例文・類語

さし‐き・る【差切・指切】

〘自ラ五(四)〙
① さしせまっている。急を要する。
※玉塵抄(1563)二四「仮につまったかさしきったきつつめたことをさばく者と云ことか」
② 遠慮しないで思いきった気持になる。
※日蓮遺文‐種々御振舞御書(1275)「さしきりて教主釈尊に申し上候はんずるぞ」
③ 道をとざす。遮断する。
日葡辞書(1603‐04)「ミチヲ saxi qiru(サシキル)〈訳〉人を使って道を通れなくして誰も通らないようにする」
④ (指切) 将棋で、相手を攻めるとき、自分の駒を犠牲にしすぎて攻めが続かなくなる。
競馬競輪で、先行するものを追い込み、抜いてゴールに入る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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