川上四郎(読み)かわかみしろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「川上四郎」の意味・わかりやすい解説

川上四郎
かわかみしろう
(1889―1983)

童画家。新潟県長岡市の郊外に生まれる。長岡中学を経て東京美術学校西洋画科を卒業、生計のためコドモ社へ入社童話雑誌『童話』の表紙絵、挿絵を担当して童画家として成長した。1927年(昭和2)武井武雄初山滋(はつやましげる)と日本童画家協会結成、童画の発展のために尽力した。農村の子供の純真な姿に精神的なよりどころを求め、牧歌的な雰囲気の童画を得意とした。作品に絵本『童謡画集』(1928)、『良寛さま』(1975)など。

上笙一郎

『『川上四郎童画大集』(1977・講談社)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「川上四郎」の解説

川上四郎 かわかみ-しろう

1889-1983 大正-昭和時代の童画家。
明治22年11月16日生まれ。雑誌「童話」の表紙絵,挿絵をえがく。昭和2年武井武雄,初山滋(しげる)らと日本童画家協会を結成。農村の子供を題材にのどかな田園風景をえがいた作品がおおい。昭和58年12月30日死去。94歳。新潟県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。絵本に「童謡画集」「良寛さま」など。

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