岩松川(読み)いわまつがわ

日本歴史地名大系 「岩松川」の解説

岩松川
いわまつがわ

鬼が城おにがじよう山に水源を発して西流し、宇和海に注ぐ。川の長さは一六キロで、流域面積は一三〇平方キロ。上流域の横吹よこふき渓谷は二〇メートル余の断崖を形成し、約一・五キロ続く。渓谷の周辺は広葉樹林に覆われて野猿が棲息している。

横吹渓谷を下ると冷泉が湧く馬の淵うまのふちに至り、清重きよしげ付近で御代みよの川と合流する。さらに野井のい川・増穂ますお川・遠近とおちか川を合わせて、下流域で芳原ほはら川と合流する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の岩松川の言及

【津島[町]】より

…東は高知県に接する。三方を山に囲まれ,町域北端の鬼ヶ城山(1151m)に発して宇和海に注ぐ岩松川などの河川沿いに低地がある。一帯は津島郷とよばれ,中世,岩松の天ヶ森城に拠ってあたりを支配した越智氏は,津島殿と称された。…

※「岩松川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」