デジタル大辞泉
「冷泉」の意味・読み・例文・類語
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れいぜい【冷泉】
[1] 平安京の東西に通じていた小路
(こうじ)の
一つ、冷泉小路のこと。大炊御門
(おおいみかど)大路の南側、二条大路の北側に並行していた。現在の夷川
(えびすがわ)通にほぼ相当する。
れいぜん。れんぜい。
れんぜん。
[2] (「れいぜいぶし(冷泉節)」の略)
浄瑠璃節の節章の一つ。
無言の動作をするとき、また、叙情的な
文句のときに用いる、はなやかさを持った優美な節。
れい‐せん【冷泉】
〘名〙 つめたい水のわき出る泉。また、その水。特に、
水温がその
土地の年平均気温以下の
地下水。
日本では摂氏二五度以下の地下水をいうことが多い。
※
随筆・筆のすさび(1806)三「冷泉にして、久しく浸し漬る事あたはざる故」 〔梁昭明太子‐答晉安王書〕
れんぜい【冷泉】
※文机談(1283頃)四「れんぜいどのの御持仏堂のそばなる所にて」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
冷泉
れいせん
cold spring
多量の固形物質,ガス状物質または特殊な物質を含み,泉温 25℃未満の地中からの湧出水。日本では泉温 25℃以下のものであるが,イギリス,ドイツでは 20℃,アメリカでは 21.1℃以下のもの。この規定以上の泉温を有する湧水は温泉として区分される。この分類は便宜的なもので,地下水の湧泉も冷泉とする場合もある。冷泉中には地下水が鉱化されたものも存在する。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
冷泉【れいせん】
冷鉱泉とも。地中からわき出る泉水で,多量の固形物またはガス状物質を含むものを鉱泉といい,そのうち温度の高いものを温泉,低いものを冷泉という。その境界温度は25℃。
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冷泉 れいせん
?-? 鎌倉時代の女性。
葉室顕頼の娘。「発心集」によれば,阿弥陀仏をえがくのを日課とした。出家して紀伊(きい)伊都郡(和歌山県)にすんだ。
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