岡見(読み)オカミ

デジタル大辞泉 「岡見」の意味・読み・例文・類語

おか‐み〔をか‐〕【岡見】

大晦日おおみそかの夜、みのを逆さに着て岡に登り、自分の家のほうを見て翌年吉凶を占った行事逆さ蓑 冬》「この村に長生多き―哉/召波
傍目おかめ」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「岡見」の意味・読み・例文・類語

おか‐み をか‥【岡見】

〘名〙
① (━する) 民間習俗の一つ。大みそかの晩に、蓑を逆さに着て岡の上に登り、こずえ越しに自分の家を見ること。来年運勢、吉凶、天候などがわかるという。《季・冬》
※堀河百首(1105‐06頃)冬「ことだまのおぼつかなきにをかみすと梢ながらも年を越すかな〈源俊頼〉」
② (━する) 築城のために地勢を観望すること。
※俳諧・安永二年蕪村句稿(1773)「道観の岡見しづかに若葉哉(かな)
建網(たてあみ)にはいる魚群陸上で見張る役。うおみ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報