精選版 日本国語大辞典 「尽・歇・竭」の意味・読み・例文・類語
つ・きる【尽・歇・竭】
〘自カ上一〙 つ・く 〘自カ上二〙
① 物事がだんだん減っていってなくなる。消耗してなくなる。終わる。
(イ) 具体的な事柄についていう場合。
※大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)「千里の資一朝に斯に罄(ツキ)ぬ」
(ロ) 人の持っている精神的な事柄など抽象的なものについていう場合。
※万葉(8C後)二・一九九「嘆きも いまだ過ぎぬに 憶ひも いまだ尽(つき)ねば」
② 継続していたものが途絶える。つながりが切れる。
(イ) 具体的な事柄についていう場合。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)六「燈を燃して明を続ぎて、昼夜に竭(ツクル)こと無かれ」
※名語記(1275)五「周の代つきにけり」
(ロ) 人の命、運命など抽象的な事柄についていう場合。
※日蓮遺文‐本尊問答鈔(1278)「仏法の邪正乱しかば、正法も漸く尽(キ)ぬ」
③ 事柄がどんどん進んでいって、その極に達する。行きつくところにとどまる。多く、打消を伴って用いる。「興味はつきない」など。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)三「法施は窮(ツクル)こと無し」
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