小田島村(読み)おだじまむら

日本歴史地名大系 「小田島村」の解説

小田島村
おだじまむら

[現在地名]土佐山田町小田島

下村しものむら北東物部ものべ川が香長かちよう平野に流出して最初の中洲にある村で、野中兼山の築いた山田やまだ堰の南に位置し、西側を舟入ふないれ川が南西流する。山田堰造築以前の物部川は当村の北を長岡台地に沿って西に流れていたことは、付近に行島ぎようじま関表せきおもて長堰ながぜき関裏せきのうら長堰丸ながぜきまる上小島かみこじま小島こじまなど島名などのつく字地が上井うわゆ中井なかゆ・舟入の水路に沿って西に続くことによって推測される。片地かたじ(村)一三ヵ村の一で、明治初年片地村となる。

小田島村
おだじまむら

[現在地名]名立町小田島

名立川上流左岸、氾濫原とそこに流入する小支流に沿い集落がある。北は平谷ひらたに村、南は西蒲生田にしかもうだ村、対岸東蒲生田村正保国絵図村名があり、延宝七年(一六七九)の越州四郡高帳に高六七石三斗余、同所改出高三石三斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報