三流（読み）さんりゅう

精選版 日本国語大辞典

さん‐りゅう ‥リウ【三流】

〘名〙

① 三つの流派。

※日次紀事（1685）臨時「立花会。今時立花有_二三流_一、六角堂池坊、本能寺中大受院、河原町周玉是也、三流之徒弟互分争」

② 第三等の階級。二流までもいかない低い等級。転じて、きわめて質のよくないこと。

※緑蔭茗話（1890‐91）〈内田魯庵〉「製本装釘に苦心するは第一流なり、俗受を心配するは第二流なり、趣向文字に惨譫たるは第三流(サンリウ)なり」

さん‐る【三流】

〘名〙 (「る」は「流」の呉音) 令制の刑罰で、三種類の流罪(るざい)。遠流(おんる)・中流(ちゅうる)・近流(こんる)をさす。

※令義解（718）獄「凡流人応_レ配者。依_二罪軽重_一。各配_二三流_一」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

さん‐りゅう〔‐リウ〕【三流】

１ 三つの流派。三派。
２ その分野で3番目に位置する等級。二流よりまた一段劣った、程度の低いものをいう。「三流のホテル」
[類語]二流・三等・B級・Bクラス・亜流・二番煎じ・エピゴーネン

さん‐る【三流】

古代の律に定めた三つの流罪。遠流おんる・中流ちゅうる・近流こんる。

出典　小学館

普及版 字通

【三流】さんりゆう

流刑。

字通「三」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」