小・少(読み)お

精選版 日本国語大辞典 「小・少」の意味・読み・例文・類語

【小・少】

〘接頭〙
名詞の上に付いて、「小さい」「細かい」の意を添える。
古事記(712)中・歌謡葦原のしけしき袁(ヲ)屋に菅畳(すがだたみ)いやさや敷きて我が二人寝し」
用言の上に付いて、「少し」「わずか」の意を添える。
※地蔵十輪経元慶七年点(883)八「暗(オぐら)夜分には、〈略〉都て見ゆる所无(な)くして正道を迷失しつ」
③ 名詞の上に添えて、語調をやわらげる語。
※古事記(712)中・歌謡「木幡(こはた)の道に 逢はしし嬢子(をとめ) 後手(うしろで)は 袁(ヲ)(だて)ろかも」
[補注]②の用法は、挙例の「をぐらき」や、また「を黒」「をやみ(小止)」など、限られた語のみである。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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