夜分(読み)やぶん

精選版 日本国語大辞典 「夜分」の意味・読み・例文・類語

や‐ぶん【夜分】

〘名〙
① よなか。よる。夜間
菅家文草(900頃)三・読書「口誦窺衙後、心耽到夜分
黄表紙・御存商売物(1782)中「京四条川原夕すずみの体(てい)、これもやぶんの景とかはり」 〔韓非子‐十過〕
連歌俳諧題材で夜のものに定められた語。また、寝・神楽夕闇などをいう。
※連歌新式追加並新式今案等(1501)「豊明節会。〈非夜分〉〈略〉又寝。神楽。夕闇。いさり。〈以上夜分也〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「夜分」の意味・読み・例文・類語

や‐ぶん【夜分】

よる。夜中。「夜分失礼いたします」
[類語]小夜さよさりよい暮夜ぼや夜間夜中やちゅう夜陰やいん夜半よわ夜中よなか夜半やはんナイト

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「夜分」の読み・字形・画数・意味

【夜分】やぶん

夜半

字通「夜」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android