普及版 字通 「尉(漢字)」の読み・字形・画数・意味
尉
常用漢字 11画
[字訓] ひのし
[説文解字]
[字形] 会意
もとに作る。+火+(又)。〔説文〕十上に「上より下を案(おさ)ふるなり。に從ひて火を持つ。以てを尉申するなり」とあって、火のしをすることをいう。は折りたたんだ衣服・布。これに又(手)で火(熨斗(のし))を加える形。のち官名に用いられ、また別に熨の字が作られた。
[訓義]
1. ひのし、ゆのし。
2. 官名、古の獄官。じょう。
3. 慰に通じ、なぐさめる。
4. に通じ、あみ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕尉 ノス・ノシ
[声系]
・・慰はみな尉声に従い、熱する、うちに閉じこめる、ほぐすなどの意がある。
[語系]
尉jut、鬱iut、翳yetは声義に通じるところがあり、気のこもる状態をいう。
[熟語]
尉安▶・尉氏▶・尉▶・尉薦▶・尉斗▶・尉律▶・尉繚▶
[下接語]
衛尉・軍尉・校尉・准尉・大尉・廷尉・都尉
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報