寿陵(読み)ジュリョウ

デジタル大辞泉 「寿陵」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐りょう【寿陵】

生前につくっておく自分の墓。長寿を招くなど縁起がよいものとされる。

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精選版 日本国語大辞典 「寿陵」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐りょう【寿陵】

〘名〙 生前に造っておく自分の陵墓
史記抄(1477)一六茂陵武帝の陵なり。寿陵とて生た時から予作らるるぞ」 〔後漢書‐光武紀下〕

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普及版 字通 「寿陵」の読み・字形・画数・意味

【寿陵】じゆりよう

生前に営む陵。〔三国志、魏、武帝紀〕(建安二十三年)六、令して曰く、古の、必ず瘠(せきはく)の地に居る。其れ西門祠の西原上を規(はか)りて、壽陵と爲せ。高きに因りて基と爲し、封せず、樹せず。~其れ大臣、列將の功、宜しく壽陵に陪(ばい)すべし。

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百科事典マイペディア 「寿陵」の意味・わかりやすい解説

寿陵【じゅりょう】

中国皇帝が生前にあらかじめ造営する陵墓。驪山(りざん)の始皇陵最大だが,渭水北方の前漢の帝陵,洛陽付近の後漢の帝陵,醴泉(れいせん)の唐の太宗昭陵も有名。一般臣下の場合は,生壙・寿域寿穴寿堂などと呼ぶ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寿陵」の意味・わかりやすい解説

寿陵
じゅりょう

寿蔵ともいう。君主たちが生前にあらかじめ造っておく陵墓をいう。中国では始皇陵が有名である。

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葬儀辞典 「寿陵」の解説

寿陵

生前に建てておく墓のことで、墓石に書く戒名朱墨を用います。埋葬するときに朱を落します。=逆修墓(ぎゃくしゅばか)

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世界大百科事典(旧版)内の寿陵の言及

【帝王陵】より

…これが帝王陵であり,前段階は各地の王を葬った王墓として区別すると,帝王陵の性格が明らかになる。あらためてその特徴をあげると,地上の構築物が壮大で礼拝設備をもち,墓室の構造が複雑で副葬品も多く,また豪華なものを含み,殉葬を伴う場合があり,被葬者の生前から造営をはじめた寿陵であることが多い。巨大な帝王陵の造営には,莫大な労働力と高度な土木技術や建築技術を必要とする。…

【陵墓】より

…君主の墳墓をいう。
【中国】
 文献では《史記》趙世家,粛侯15年(前335)の条に〈寿陵を起こす〉とあるのが初めてで,戦国中期,国君が生前にみずからの墓をつくり,それを〈陵〉と称したことを記す。墓上に土を盛り上げた墳丘墓の出現は春秋末期からで戦国時代に盛行した。…

※「寿陵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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