寄宿(読み)キシュク

デジタル大辞泉 「寄宿」の意味・読み・例文・類語

き‐しゅく【寄宿】

[名](スル)
他家に身を寄せて世話になること。「叔父の家に寄宿する」
寄宿舎に入って共同生活をすること。「県人寮に寄宿する」
寄宿舎」の略。
ある場所を借りて泊まること。
「木の下に一人修行の僧、―したりけるに」〈今昔・一五・二五〉
[類語]下宿寄留居候寄食寄寓食客ホームステイ住み込み

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精選版 日本国語大辞典 「寄宿」の意味・読み・例文・類語

き‐しゅく【寄宿】

〘名〙
① (━する) 宿を借りて泊まること。また、他人の家に身を寄せて暮らすこと。寄寓(きぐう)
菅家文草(900頃)三・宿舟中「寄宿孤舟上、東風不便行」
※万国新話(1868)〈柳河春三編〉二「之を養ひ寄宿をも許すなり」 〔後漢書‐郭躬鎮伝〕
② (━する) 生徒や会社員などが学校、会社などの宿舎に住むこと。
※授業編(1783)四「近きは通ひ遠きは寄宿(キシュク)
福翁百話(1897)〈福沢諭吉三七「学校の寄宿(キシュク)は之を喩へば入込(いりご)みの銭湯に入るが如し」

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普及版 字通 「寄宿」の読み・字形・画数・意味

【寄宿】きしゆく

一時宿をかる。〔戦国策、趙一〕秦曰く、今日臣の來(きた)るや、れて郭門に後れたり。席得る無し。人の田中に寄宿せり。

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