宮尾八幡宮(読み)みやおはちまんぐう

日本歴史地名大系 「宮尾八幡宮」の解説

宮尾八幡宮
みやおはちまんぐう

[現在地名]楠町大字西万倉 宮尾

有帆ありほ川の上流万倉まぐら盆地の西の丘、宮尾に鎮座社殿は南面。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・比売大神・三女神。旧村社。

「注進案」によれば、社地は旧万倉村の「亀之頭」にあって神功皇后朝鮮出兵の際軍船を作った旧跡で、応神天皇の時、武内宿禰がそこへ一老翁に一社を造立させたのに始まるという。この地を「古宮台」という。その後文和年間(一三五二―五六)厚東義武の時、現在地に遷座、その時宇佐うさ八幡宮(現大分県宇佐市)勧請・合祀したという。この地一帯が万倉別府まぐらべつぷとも称されたところから別府八幡宮とよんだこともある。

「注進案」には長和六年(一〇一七)別府社検校法玉院一空、応永三三年(一四二六)法玉院隠侶玄界、文亀元年(一五〇一)法玉院実雅、享禄二年(一五二九)厚狭郡万倉村別府神職河本掃部太夫祐清が書き継いだという社記と「造立康応二庚申卯月十一日 再興明応八年三月十一日物部朝臣末富蔵人丞重泰」とある棟札写を載せる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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