定格(読み)ジョウカク

デジタル大辞泉 「定格」の意味・読み・例文・類語

じょう‐かく〔ヂヤウ‐〕【定格】

[名・形動ナリ]
格式を正しく守ること。かたくるしいこと。また、そのさま。
「そんな―なことを言はず」〈伎・夢物語盧生容画〉
一定のきまり。
「天地気中の機関からくり定理―ある事奇々妙々」〈北越雪譜・初〉

てい‐かく【定格】

定まった格式。きまり。
機器類について指定された条件下での使用限度出力速度電圧電流・回転数などの値で示される。

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精選版 日本国語大辞典 「定格」の意味・読み・例文・類語

じょう‐かく ヂャウ‥【定格】

〘名〙
① (形動) 格式を正しく守ること。かたくるしいこと。また、そのさま。
※歌舞伎・木間星箱根鹿笛(1880)二幕「そんなことを言はないで、語ったらよささうなもの、ほんに定格(ヂャウカク)でござりますねえ」
② 一定のきまり。
随筆・北越雪譜(1836‐42)初「天地気中の機関(からくり)定理定格(ヂャウカク)ある事奇々妙々愚筆に尽しがたし」

てい‐かく【定格】

〘名〙
① 一定の規格。定められた格式。
政談(1727頃)三「是皆寺社の定格と言物なきが故也」
② 機器に対して製造業者が保証する使用限度およびその際の電圧、電流、速度などの指定条件の総称公称定格、連続定格、短時間定格などがある。〔電気工学ポケットブック(1928)〕

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普及版 字通 「定格」の読み・字形・画数・意味

【定格】ていかく

一定の基準。〔南史、斉高帝諸子上、予章文献王嶷伝〕宋武以來、州郡秩俸び雜供給は、多く土の出すに隨ひ、定準ること無し。嶷、上表して、らかに定格を立て四方に班下し、永く恆制と爲さんことをふ。之れに從ふ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「定格」の意味・わかりやすい解説

定格
ていかく
rating

機器の製造者が保証する出力の限度,製造者が指定する電圧,電流,回転速度,周波数,力率などの値を総称していう。これらの諸量は定格出力,定格電圧,定格電流などと呼ばれる。出力の定格には連続定格,短時間定格,反復定格の3種類がある。

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