デジタル大辞泉
「安心決定」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
あんじん‐けつじょう ‥ケツヂャウ【安心決定】
〘名〙 (「あんしんけつじょう」とも)
※蓮如御文章(1461‐98)一「わがいのちあらんかぎりは
報謝のためとおもひて念仏まうすべきなり。これを当流の安心決定
(アンジムクヱチヂャウ)したる
信心の
行者とはまうすべきなり」
② (転じて) ある信念を得て心が動かなくなったこと。
※どちりいなきりしたん(一五九二年版)(1592)序「一切の
キリシタンの為に、安心決定
(アンジンケツヂャウ)の一道なれば」
※福翁自伝(1899)〈
福沢諭吉〉幼少の時「喜怒色に顕さずと云ふ一句を読で其時にハット思ふて大に自分で安心決定
(アンシンケツヂャウ)したことがある」
③ 先の見通しが確定して少しも不安のないこと。
※
浮世草子・
傾城禁短気(1711)一「
此段は妻にきはめて永く夫婦一連の楽
(たのしみ)をなすを、安心決定
(アンジンケツヂャウ)の
身請(みうけ)と云」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報