独立独歩（読み）どくりつどっぽ

精選版 日本国語大辞典

どくりつ‐どっぽ ‥ドクホ【独立独歩】

〘名〙 (形動)

① ＝どくりつどっこう（独立独行）

※福翁自伝（1899）〈福沢諭吉〉老余の半生「人間万事無頓着と覚悟を定(き)めて、唯独立独歩(ドクリツドッポ)と安心決定したから」

② 他と異なる、はっきりした特色をもっていて、同じに扱えないこと。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

どくりつ‐どっぽ〔‐ドクポ〕【独立独歩】

１ 他人にたよらず、自分の信じるところに従って行動すること。独立独行。「独立独歩の精神」
２ 他に並ぶもののないこと。
[類語]（1）一人・独り立ち・独立・自活・自立・一本立ち・独り歩き・自力・独力・独歩・専行・独行・孤軍奮闘・一匹狼・アウトサイダー・異端者・異分子

出典　小学館

四字熟語を知る辞典

独立独歩

他人に頼らずに、自分で思考・判断し、自分の信じる道を進むこと。

[使用例] 「奥さん、ノブちゃんの心境を変えるようになんとか助けて下さいな」「だめ。口説くことだけは独立独歩でなければだめよ」［坂口安吾＊青鬼の褌を洗ふ女｜1947］

[使用例] 一人息子の敏は、親の手のまわらないところから過保護になることもなく独立独歩で、勝手にスキーに行ったり、合宿に行ったりしていたが［有吉佐和子＊恍惚の人｜1972］

[類語] 独どく立りつ独どっ行こう／独どく立りつ不ふ羈き

出典　四字熟語を知る辞典