嫁入(読み)よめり

精選版 日本国語大辞典 「嫁入」の意味・読み・例文・類語

よめり【嫁入】

〘名〙 (「よめいり(嫁入)」の変化した語)
四河入海(17C前)二四「此人初よめりをして、初歓の時より死しては同穴葬れんと」
葬式をいう忌詞。
雑俳・削かけ(1713)「つめたいは医者よりや葬(ヨメリ)のこしらへじゃ」

よめら・す【嫁入】

(動詞「よめいる(嫁入)」に使役助動詞「す」のついた「よめいらす」が変化した語)
[1] 〘他サ四〙 嫁入りさせる。嫁がせる。
浮世草子世間娘容気(1717)三「あま棚のぬり物屋へ、明日の夜よめらす契約」
[2] 〘他サ下二〙 (一)に同じ。
※玉塵抄(1563)二一武士が死る時にその手かけの女を人によめらせたぞ」

よめ‐い・る【嫁入】

〘自ラ五(四)〙 嫁に行く。とつぐ。よめる。
※俳諧・武玉川(岩波文庫所収)(1750‐76)一四「うらの笘屋の遅い夕飯 娵入てあたりの㒵が近くなり〈国孚子〉」

よめ・る【嫁入】

〘自ラ四〙 「よめいる(嫁入)」の変化した語。
史記抄(1477)三「注に陳嬀と云は、陳からよめりたぞ」

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