妬(漢字)

普及版 字通 「妬(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

(異体字)
7画

[字音]
[字訓] ねたむ・そねむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は石(せき)。石に宕(とう)・(たく)の声がある。〔説文〕十二下に「、夫を(ねた)むなり」とあり、〔段注本〕には字を妬に作る。婦人には妬忌の疾があり、また転じて、人の賢能をにくみ害することをもいう。

[訓義]
1. ねたむ、やく。
2. そねむ、うらやみにくむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕妬 ネタム・ソネム・モノネタミ・ウハナリネタミ・ウラヤム・アラソフ

[語系]
伝〕に(戸)(こ)声とするが、haにその声はない。妬taは、tak、蠹taと声近く、その蠹害(とがい)する心をいう。

[熟語]
妬害・妬忌妬気妬賢・妬妻妬猜妬殺妬疾妬嫉妬心妬譖妬痴妬敵妬婦・妬紛・妬
[下接語]
暗妬・悍妬・驕妬・猜妬・讒妬・疾妬・嫉妬・憎妬・痴妬・婦妬

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報