妓(漢字)

普及版 字通 「妓(漢字)」の読み・字形・画数・意味


7画

[字音] ギ・キ
[字訓] うたひめ・まいひめ・あそびめ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(支)(し)。に伎(き)・技(ぎ)の声がある。〔説文〕十二下に「人の小物なり」とあり、前条のにも同文の説解がある。〔段注〕に「小物とは、用物の瑣(させつ)なるを謂ふ」とするが、小技の意であろう。(き)字条八上に「頃(かたむ)くなり」とあって傾頭の意。いわゆる「かぶく」もので、よく舞うものをいう。中国の戦国期にはすでに城市が発達し、趙の都邯鄲には秦氏が多くの妓女を擁しており、漢武のときには楽府に入り、民間には妓楼も営まれた。

[訓義]
1. うたひめ、まいひめ、あそびめ。
2. 美しい女。
3. 婦人のもつ小物。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕妓 加保与女(かほよきをんな)、、弥毛止比止(みもとひと) 〔名義抄〕妓 カホヨキヲンナ・ミモトヒト 〔立〕妓 ヲウナ・ウルハシ

[語系]
妓・技・伎gieは同声。みな手足がしなやかに、よく歌舞する意がある。

[熟語]
妓生妓院・妓家妓楽妓館・妓女・妓人妓籍妓弟妓堂妓夫妓婦・妓楼
[下接語]
愛妓・艶妓・家妓・歌妓・官妓・宮妓・群妓・芸妓・故妓・散妓・女妓・倡妓・娼妓・声妓・賤妓・聴妓・妓・美妓・舞妓・妙妓・名妓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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