天龍護国寺(読み)てんりゆうごこくじ

日本歴史地名大系 「天龍護国寺」の解説

天龍護国寺
てんりゆうごこくじ

[現在地名]高崎市上並榎町

東南流するからす川の左岸河岸段丘上に位置する。天台宗、新比叡山本実成院と号し、本尊釈迦牟尼仏。寺伝によれば開基は貞観六年(八六四)近江延暦寺三世座主円仁で、延暦寺に擬して建造し新比叡山と称した。当時は関東一の大伽藍で僧坊三〇〇余もあったが、元暦(一一八四―八五)の頃兵火にかかって焼失した。その後は庵室のような有様並榎なみえ寺と称していたが、後鳥羽天皇の代に律師常照が再建、その後再度の火災で焼失。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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