大島(東京)(読み)おおしま

百科事典マイペディア 「大島(東京)」の意味・わかりやすい解説

大島(東京)【おおしま】

伊豆諸島中最北端の島。面積90.73km2,東京都大島町をなす。全体が玄武岩質の噴出物からなる複式火山の山体で,中央火口丘活火山三原山。海食崖が続く東海岸を除き,海岸沿いに元町岡田波浮港(はぶみなと)などの港町,泉津(せんづ),野増,差木地(さしきじ)などの農林業集落が分布する。9世紀にはハブヒメノミコトが守護神として祀られ,源為朝など古代より流罪の島であった。14世紀末には上杉朝宗の支配下となった。江戸時代は幕府領で,18世紀には甘藷移植が行われた。東京,横浜,熱海伊東稲取から航路,東京国際空港から航空路がある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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