大井八幡神社(読み)おおいはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「大井八幡神社」の解説

大井八幡神社
おおいはちまんじんじや

[現在地名]琴平町五条

馬場南ばばみなみに鎮座する。祭神は水波能売命・八幡大神、久久能智命ほか四柱を合祀する。旧郷社。境内に大きな出水があって上古から水神を祀り、中世に八幡神を祀った当社の由来が社名になっている。かつては子松こまつ郷全域の産土神であったが、現在は満濃まんのう四条しじよう五条ごじようの産土神である。社伝によれば、上古の大干で里人が大いに苦しみ、神櫛王六世の孫篠目命が井を掘らせたところ清水がこんこんと湧出、神恩を奉謝して大井の傍らに水神を祀ったのが始まりという。滝宮念仏踊七箇村組が藩政期から明治の中頃まで、当社境内で三年の順年ごとに総勢二〇〇人の踊興行を行って五穀豊穣を祈っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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