外桜田(読み)そとさくらだ

日本歴史地名大系 「外桜田」の解説

外桜田
そとさくらだ

千代田区の東部、現在日比谷ひびや霞が関かすみがせきと称される地域にほぼ該当する。江戸時代には江戸城内堀(日比谷堀・桜田堀)外堀に挟まれた範囲で、武家屋敷が立並んでいた。もともと一帯日比谷入江が入り込む低湿地であったが、文禄年間(一五九二―九六)に江戸城西丸造営で生じた大量の残土で埋立てられ、武家屋敷地として整備された。この地には慶長七年(一六〇二)の細川家を皮切りに、翌年から鍋島家・浅野家・毛利家・島津家・伊達家・上杉家・前田家・黒田家などの有力外様大名に屋敷地が下賜され、また譜代大名旗本の屋敷も配置された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報