外山(読み)トヤマ

デジタル大辞泉 「外山」の意味・読み・例文・類語

と‐やま【外山】

人里に近い山。端の山。奥山深山みやまに対していう。はやま
[類語]全山遠山深山しんざん深山みやま奥山端山はやま

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精選版 日本国語大辞典 「外山」の意味・読み・例文・類語

と‐やま【外山】

〘名〙
① 端の山。連山の一番はずれの山。高い峰や奥山・深山(みやま)に対して、人里に近い麓の方の山。端山(はやま)
神楽歌(9C後)庭燎「深山には 霰降るらし 止也末(トヤマ)なる 真拆(まさき)の葛 色づきにけり 色づきにけり」

とび【外山】

大和猿楽四座一つ。能の宝生座前身。大和国外山(奈良県桜井市外山)を本拠とし、多武峰(とうのみね)寺・興福寺春日神社に属した。外山座

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日本歴史地名大系 「外山」の解説

外山
とやま

萩垣面はんがきめんの北東部、稲荷いなり川左岸にある円錐形孤山霧降きりふり高原の南端に位置する。標高八八〇メートル、「日光山志」には鎖をたぐって登る個所もあり、「頂上に毘沙門堂並に籠屋あり、(中略)将軍家御参詣の砌は御囲場にて、遠望台也」と記され、将軍の日光社参の折には警備のために大名が配された。天保一四年(一八四三)の将軍家慶社参の際、外山台御番として本多兵部大輔・土屋采女正が配された。

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世界大百科事典(旧版)内の外山の言及

【カエデ(楓)】より

…〆の内(しめのうち)は葉が全裂し線形で3裂や5裂,7裂などになり,七五三ともよばれる。 ヤマモミジの品種の紅枝垂(べにしだれ)群には,手向山(たむけやま)(葉が全裂して裂片が羽状で細かく,枝はやや垂れる)や稲葉(いなば)枝垂,外山(とやま)などがあり,青枝垂群には切錦(きれにしき),鷲の尾(わしのお),関守などがある。そのほかの種に属する園芸品種には,ウリハダカエデの斑入葉に初雪楓(萌芽期に白く斑が入る)や,京錦とよぶ黄斑の品種があり,イタヤカエデには星宿り(黄色の散斑で鮮やかなもの),常盤(ときわ)錦(白斑のもの),エンコウカエデの斑入品で秋風(しゆうふう)錦などがある。…

※「外山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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