夏衆(読み)ゲシュウ

デジタル大辞泉 「夏衆」の意味・読み・例文・類語

げ‐しゅう【夏衆】

夏安居げあんごに参加している僧衆

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夏衆」の意味・読み・例文・類語

げ‐しゅう【夏衆】

〘名〙 (「げ」は「夏」の呉音)
僧侶のこと。夏安居(げあんご)に参加する僧衆。
江都督納言願文集(平安後)二「狼跡逢秋、賜与於五百之夏衆
堂衆。比叡山延暦寺では、夏安居の間、順番香花仏供(ぶっく)などを調える僧をいい、高野山では剃髪したばかりの新発意(しんぼち)童子で、夏安居の間、毎日香花を備えるものをいう。
兵範記‐保元元年(1156)九月一八日「彼三寺両山夏衆」
源平盛衰記(14C前)九「堂衆と申は〈略〉三塔に結番して、夏衆(ゲシウ)と号して仏に花奉りし輩也」

げ‐しゅ【夏衆】

〘名〙 (「げ」「しゅ」は、それぞれ「夏」「衆」の呉音) =げしゅう(夏衆)
色葉字類抄(1177‐81)「夏衆 ケシュ」

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