デジタル大辞泉
「新発意」の意味・読み・例文・類語
し‐ぼち【▽新▽発▽意】
《「しんぼち」の撥音の無表記》出家して間もない人。
「かの国の前の守、―の、女かしづきたる家、いといたしかし」〈源・若紫〉
しん‐ぼち【新▽発▽意/新▽発】
発心して僧になったばかりの人。仏門に入ってから間もない人。しぼち。しんぼっち。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
しん‐ほつい【新発意】
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)五「しかも、
もろもろの新発意
(シンホツイ)(〈注〉アラタニココロヲヲコス)の
菩薩、
ほとけの
滅後におきて、もしこの語をきかば」
し‐ぼち【新発意】
〘名〙 (「しんぼち」の撥音の無表記) 新たに発心して仏門にはいった者。仏門にはいってまもない者。
※
源氏(1001‐14頃)若紫「かの国のさきの守、しぼちの、女
(むすめ)かしづきたる家、いと、いたしかし」
しん‐ぼっち【新発意】
※寿阿彌の
手紙(1916)〈
森鴎外〉
一九「文政六年癸未四月真志屋五郎作新発意
(シンボッチ)寿阿彌陀仏」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の新発意の言及
【御茶の水】より
…出家狂言。寺の住持が,新発意(しんぼち)(出家して間もない少年)に命じて,野中の清水へお茶の水をくみにやろうとする。が,新発意が言いつけにそむくので,住持は門前のいちゃ(若い女の通り名)に行かせる。…
※「新発意」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」