墨色(読み)スミイロ

デジタル大辞泉 「墨色」の意味・読み・例文・類語

すみ‐いろ【墨色】

書いたり染めたりした墨の色合い。ぼくしょく。
墨で文字を書かせて、その文字の墨の色で吉凶を判断する占い方法。墨色の考え。
「向うに白きのぼり人相―白翁堂勇斎とあるを見て」〈円朝怪談牡丹灯籠
[類語]真っ黒いか黒い黒い黒黒黒ずむどす黒い浅黒い色黒真っ黒け真っ黒黒っぽい漆黒黒み黒色こくしょく赤黒い青黒い黒む純黒直黒ひたぐろ鉄色煤色すすいろ烏羽からすばからすの濡れ羽色がんぐろ薄黒い黒変黒ばむ真っ暗暗闇真っ暗闇暗黒ブラックダーク

ぼく‐しょく【墨色】

書かれたものの、墨の色つや。また、墨のように黒い色。すみいろ

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精選版 日本国語大辞典 「墨色」の意味・読み・例文・類語

すみ‐いろ【墨色】

〘名〙
① 書いたり、染めたりした墨の色。ぼくしょく。
仮名草子清水物語(1638)上「おなじすみふでにても、かみのよしあしにてすみいろもちがひ候」
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)四「愚僧が筮(うらない)秘伝投算(なげざん)、あるひは失物(うせもの)走人(はしりびと)、夢合せ夢判じ相場の高下相生(あいしょう)墨色(スミイロ)(たきぎ)雑書(ざっしょ)釜の鳴」

ぼく‐しょく【墨色】

〘名〙 すみの色。すみの色つや。すみいろ。
随筆山中人饒舌(1813)下「筆法雋穎、墨色沈酷、阿堵一点、奕々射人」 〔白居易‐遊悟真寺詩〕

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普及版 字通 「墨色」の読み・字形・画数・意味

【墨色】ぼくしよく

墨の色。また、墨のような黒い色。〔墨経、色〕色は紫光を上と爲し、光之れにぎ、之れにぎ、白光を下と爲す。そ光と色と、一を廢すべからず。

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