増田みず子(読み)ますだみずこ

百科事典マイペディア 「増田みず子」の意味・わかりやすい解説

増田みず子【ますだみずこ】

小説家東京生れ。東京農工大農学部卒。日本医大に勤務するかたわら小説を書く。《死後関係》(1977年)で新潮新人賞候補。《ふたつの春》(1979年)などで芥川賞候補。他者との関係の異和を冷めた筆致で描いた作品が多い。《麦笛》(1981年),《自由時間》(1984年。野間文芸新人賞),《シングル・セル》(1986年。泉鏡花賞),《カムホーム》(1990年)など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「増田みず子」の解説

増田みず子 ますだ-みずこ

1948- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和23年11月13日生まれ。日本医大生化学研究室に勤務ののち創作に専念する。個としての人間本質をさぐるテーマで注目され,昭和60年「自由時間」で野間文芸新人賞,61年「シングル・セル」で泉鏡花文学賞。平成4年「夢虫(ゆめんむし)」で芸術選奨新人賞。東京出身。東京農工大卒。本名は榛名みず子。

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