普及版 字通 「坤(漢字)」の読み・字形・画数・意味
坤
8画
[字訓] つち
[説文解字]
[字形] 会意
土+申(しん)。〔説文〕十三下に「地なり。易の卦なり」とし、「土の位は申に在るなり」と方位説を以て説く。字は易の卦名としてみえるが、その声義の由るところは明らかでない。字形のままに解すれば、申は電光の象。乾坤は天地、陰陽激発の象に由るかと思われるが、易の用字法には、ときに文字学の範囲をこえるものがあり、独自の伝統をもつものがあるようである。
[訓義]
1. 易の卦名、地、つち。乾に対し、陰・女・臣・下など、対待の意をあらわす。
2. したがう、やさしい、陰柔。
3. ひつじさる(西南)。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕坤 ヒツジサル・シタガフ・ヤハラカナリ
[熟語]
坤維▶・坤育▶・坤角▶・坤儀▶・坤極▶・坤垠▶・坤隅▶・坤倪▶・坤元▶・坤后▶・坤載▶・坤軸▶・坤図▶・坤則▶・坤典▶・坤道▶・坤母▶・坤輿▶・坤伶▶・坤霊▶
[下接語]
乾坤・転坤
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報