土忌(読み)ツチイミ

デジタル大辞泉 「土忌」の意味・読み・例文・類語

つち‐いみ【土忌(み)】

陰陽道おんようどうで、土公神どくじんのいる方角を犯す土木建築工事を忌み嫌うこと。やむを得ず工事をするときは方違かたたがをした。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「土忌」の意味・読み・例文・類語

つち‐いみ【土忌】

〘名〙 陰陽道で、ある場所やある方角で、穴掘・動土・造営などの土を犯す工事を忌むこと。土公(どぐ)方・八卦方・大将軍方・王相方などのさまざまな禁忌があり、またやむを得ず工事を行なう場合には家人がしばらく他に居を移す、いわゆる方違(かたたがえ)を行なった。
※浜松中納言(11C中)三「この大弐のつちいみに、旅所にありけるを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android