土俵入(読み)どひょういり

精選版 日本国語大辞典 「土俵入」の意味・読み・例文・類語

どひょう‐いり ドヘウ‥【土俵入】

〘名〙 相撲で、力士が化粧回しをつけ、土俵上で行なう儀式。現在では、大相撲の中入り前に横綱が行なうものと、その前に前頭・小結関脇大関の力士が、また十両取組開始前には十両力士が、それぞれ東西に分かれ、化粧回しをつけ、下位から順に登場、土俵に上がって円形に並び最上位の力士の合図で柏手その他の動作を行ない順次退場するものとがある。横綱の土俵入りは手数(でず)入りともいい、化粧回しの上に横綱をつけ、呼出しの先触れにより行司先導で露払いの力士を先に立て、太刀持の力士を従え土俵に上がり、土俵上で塵浄水(ちりちょうず)、三段の構え、四股(しこ)などの所作を行なう。型には雲龍型と不知火型(しらぬいがた)がある。
浄瑠璃井筒業平河内通(1720)五「御位定のはれ勝負、心をただして土俵入」

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