デジタル大辞泉
「太刀持」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
たち‐もち【太刀持】
〘名〙
① 武家で主人の刀を持ってそば近く仕える役。また、その役の者。
※
明徳記(1392‐93頃か)中「鑓長刀にて支つつ、太刀持うしろへ走寄て」
② 相撲で横綱の土俵入りの際、太刀を持って横綱の後ろに従う力士。普通、横綱と同門・同系統の関脇以下の
幕内力士で、
露払いよりも上位の力士がつとめる。
※東京風俗志(1899‐1902)〈
平出鏗二郎〉下「
露払を先きにし、太刀持
(タチモチ)を従へ出で」
③
物事をする場合に、主となってするのでなくそばで介添えをする役割の者。
※
虞美人草(1907)〈
夏目漱石〉二「床に懸けた容斎の、
小松に交る稚子髷
(ちごまげ)の、太刀持
(タチモチ)こそ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報