土佐山村(読み)とさやまむら

日本歴史地名大系 「土佐山村」の解説

土佐山村
とさやまむら

[現在地名]土佐山村土佐山

現土佐山村の中心部、かがみ川と南北からの支流の合流点一帯を占める。江戸時代には土佐山郷本村(中心村)で、郷大庄屋がいた。元禄地払帳には永谷ながたに村とみえ、元禄郷帳は土佐山村の名で掲出、「古者永谷村」と注する。以後も永谷(長谷)村の称は用いられており、「土佐州郡志」は「長谷村 当都積東北、東限三谷之拝立及ヒ梶谷、西限桑尾横藪谷、南限三谷・都積、北限高川村及ヒ東梶谷、東西二十町余南北二十町、戸凡十四、其土黒、宮之久保・平石二村属此村」「宮之久保村 在村東、戸凡四」「平石村 在村北、戸凡四」と記す。

土佐山村
とさやまむら

面積:五九・四一平方キロ

土佐町の南にあり、南は高知市、東は南国市、西はかがみ村。鏡川上流の山地を占め、東西に連なるつるぎ山系の南麓にあたる。当地辺の剣山系の主峰は工石くいし(一一七六・四メートル)で、同山によって土佐町と隔てられるが、一帯は工石山陣くいしやまじんもり県立自然公園に指定されている。山系の秩父帯の地層には石灰岩の厚層があり、特殊な植生もみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報