四神地名録(読み)しじんちめいろく

日本歴史地名大系 「四神地名録」の解説

四神地名録
しじんちめいろく

一〇巻

別称 四時遊観録 古川古松軒

成立 寛政六年

写本 国立国会図書館(自筆稿本)・国立公文書館内閣文庫・東京都公文書館・都立中央図書館加賀文庫・同館東京誌料ほか

解説 古川古松軒(通称平次兵衛)が幕命を受け、江戸近郊の豊島多摩荏原葛飾足立の五郡の村々を調査してまとめた地誌。寺社風土物産名所旧跡・風俗習慣・旧伝古文書などに詳しく、地誌としての価値は高い。古松軒は享保一一年備中に生れた蘭法医で、長崎測量術を学ぶなど、地理学者としても名をなす。ほかに「西遊雑記」「東遊雑記」などの著作がある。

活字本 近世社会経済叢書九・江戸地誌叢書四

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報