足立(読み)あだち

精選版 日本国語大辞典 「足立」の意味・読み・例文・類語

あだち【足立】

(葦立(あしだち)の転化した語か)
[一] 東京都と埼玉県にまたがる地名。旧郡名。荒川古利根川である中川にはさまれた低湿デルタにあり、江戸時代から開発された。明治一二年(一八七九北足立郡(埼玉県)と南足立郡東京府)に二分され、昭和七年(一九三二)東京側は足立区となる。
[二] 東京都二三区の一つ。奥州街道の宿場町千住を中心に発達西新井大師(五智山総持寺)がある。

あし‐だて【足立】

〘名〙
① 足を爪先立てて歩くこと。また、足の立て方。歩きぶり。
色葉字類抄(1177‐81)「跂 アシタテ 云企跂歩」
物事を始める手がかり。
歌舞伎梅柳若葉加賀染(1819)大詰鎌倉へ弓引く足立(アシダ)てと、かねての企みも」

あし‐だち【足立】

〘名〙 人馬の足の立つところ。足がかり。足場。たちど。また、足で立つこと。
平家(13C前)九「足だちのよからう方へむかはん、悪しからう方へはむかはじなんど候はんには」

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デジタル大辞泉 「足立」の意味・読み・例文・類語

あだち【足立】

東京都北東部の区名。荒川隅田川中川にはさまれ、北は綾瀬川支流の毛長川をはさんで埼玉県と接する。人口68.4万(2010)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「足立」の意味・わかりやすい解説

足立
あだち

埼玉県南東部、志木市(しきし)の旧町名。1955年(昭和30)北足立郡の志木町と宗岡(むねおか)村が合併して足立町が成立。1970年市制施行して志木市となる。

[編集部]

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