呼水(読み)よびみず

精選版 日本国語大辞典 「呼水」の意味・読み・例文・類語

よび‐みず ‥みづ【呼水】

〘名〙
① 堰(せき)を作って水を引くこと。また、江戸時代上水のこと。
目的の水をさそい出すための水。ポンプから水が出ない時、別に小量の水を上から入れることなど。また、その水。さそい水。
③ ある物事をひきおこすきっかけ。
竹山道雄への公開状(1951)〈中島健蔵〉二「『誘いの水』が呼び水の役に立たず〈略〉わたくしのひとりずもうになった」

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デジタル大辞泉 「呼水」の意味・読み・例文・類語

よび‐みず〔‐みづ〕【呼(び)水】

ポンプの水が出ないとき、またはポンプで揚水するとき、水を導くために外部から入れてポンプ胴内に満たす水。誘い水
ある事柄をひきおこす、きっかけ。誘い水。「不用意な発言が議会混乱の呼び水となる」
漬物の漬け水の上がり方をよくするために加える塩水
[類語](1ウオーター生水浄水蒸留水水道水上水井戸水地下水雨水うすい雨水あまみず天水降水冷や水冷水氷水温水誘い水/(2引き金起因誘因動機モチーフ導火線誘い水

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