引金(読み)ひきがね

精選版 日本国語大辞典 「引金」の意味・読み・例文・類語

ひき‐がね【引金】

〘名〙
銃砲を発射するときに指で引く発射装置の金具。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※浄瑠璃・国性爺後日合戦(1717)二「嫁が持たる鉄砲の引がねかけて」
② (転じて) ある行為をしたり、あることがおこったりする誘因。きっかけ。
新西洋事情(1975)〈深田祐介〉「民主主義夫人南アにゆく「このことが引き金になって、ヤタッペ夫婦は真剣に転宅を考え始めたらしい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「引金」の意味・読み・例文・類語

ひき‐がね【引(き)金】

小銃・ピストルなどの、指で引く発射装置の金具。
ある事態を引き起こす直接の原因。きっかけ。「授業料の値上げが引き金となって大学紛争が起こった」
[類語](1金具掛け金口金留め金蝶番締め金尾錠かぎ自在鉤フック/(2起因誘因動機モチーフ導火線呼び水誘い水

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android