吹晴(読み)ふきはらす

精選版 日本国語大辞典 「吹晴」の意味・読み・例文・類語

ふき‐はら・す【吹晴】

〘他サ五(四)〙 風が雲を吹き払う。また、比喩的に、憂いや煩いを一気に取り払う。
四河入海(17C前)二「海上より東風が吹来て、此間の雨を吹はらすぞ」
明暗(1916)〈夏目漱石〉一三一「彼の懸念半分は此一語で吹(フ)き晴(ハ)らされたと同じ事であった」

ふき‐は・れる【吹晴】

〘自ラ下一〙 ふきは・る 〘自ラ下二〙 風が吹いて空が晴れる。風のために雲が吹き払われて、空が明るくなる。
玉葉(1312)雑一・二〇一六「明けしらむ波路の霧は吹きはれて遠島みゆる秋の浦風藤原景綱〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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