デジタル大辞泉 「向き」の意味・読み・例文・類語 むき【向き】 1 向いている方向・方角。「風の向き」「北向きの部屋」2 関心・希望などの向かう方面や傾向。また、それらの内容。「物事を楽観する向きがある」「願いの向きを伝える」3 人。おかた。「御希望の向きはおいでください」4 適していること。似つかわしいこと。「向き不向きを考えて仕事を割り振る」「学生向きの本」5 (「むきになる」の形で)つまらないことでも本気になること。「向きになって怒る」[類語]方位・方向・方角・方 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界大百科事典 第2版 「向き」の意味・わかりやすい解説 むき【向き orientation】 われわれは直線,平面上の回転,空間におけるらせん形には二つの異なった向きがつけられることを感覚的に知っている。このことは直線,平面や空間に対し向きという概念が考えられることを示唆しているが,数学ではもっと一般に,n次元実ベクトル空間,とくにユークリッド空間に対して向きの概念を定義する。まず次の事実に注目しよう。1直線上に0でないベクトルがあるとき,それはその直線上の向きを定め,このような,が二つあるとき,=a(a≠0)と書けるが,eとe′はa>0ならば直線の同じ向きを定め,a<0ならば異なる向きを定める(図)。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報