名酒(読み)めいしゅ

精選版 日本国語大辞典 「名酒」の意味・読み・例文・類語

めい‐しゅ【名酒】

〘名〙 名高い酒。世間によく知られた、味のいい酒。名代(なだい)の酒。銘酒
蔭凉軒日録‐寛正七年(1466)正月一〇日「兵衛佐殿入夜来賀之時、折并樽持参之、外有一之奇物。曰築前国博多以名酒、而称練緯也。古来門其名。今嘗此新味。奇哉」
浮世草子好色一代男(1682)八「銀の間鍋に名酒(メイシュ)の数々」 〔陶潜飲酒詩序〕

な‐ざけ【名酒】

〘名〙 改名した時、その披露のために人にふるまう酒。名びろめの酒。
浄瑠璃菅原伝授手習鑑(1746)三「名酒(ナザケ)呑ねばいつ迄も四郎九郎」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「名酒」の意味・読み・例文・類語

めい‐しゅ【名酒】

名の知られた味のよい酒。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「名酒」の読み・字形・画数・意味

【名酒】めいしゆ

良い酒。美酒。晋・陶潜〔飲酒、二十首、序〕余(われ)居して寡(すく)なし。ねて比(このごろ)夜已(はなは)だ長し。偶(たまたま)名酒り、夕として飮まざる無し。影をみて獨り盡し、忽焉(こつえん)として復(ま)たふ。

字通「名」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android