古麻志比古神社(読み)こましひこじんじや

日本歴史地名大系 「古麻志比古神社」の解説

古麻志比古神社
こましひこじんじや

[現在地名]珠洲市若山町経念

胡橋こばせ鎮座。「延喜式」神名帳にみえる珠洲郡「古麻志コマシ比古神社」に比定されている。旧郷社。伝承ではもと井林の鞍掛いばやしのくらかけ山にあった。祭神は貞享二年寺社由緒書上は気多大明神、文政一一年(一八二八)の社号書上帳は古麻志比古神・日子坐王命をあげる。この両神を高句麗系渡来人の祖神とみる説や、出雲神話にみえるカモス信仰との関係を想定する説もある。「能登志徴」などによれば創建年代は崇神天皇の代で、古くは近郷一〇村の総社で社人・社僧も多く、社領・神宮寺もあったが、天正期(一五七三―九二)に上杉謙信の侵入により破壊されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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