古山村(読み)ふるやまむら

日本歴史地名大系 「古山村」の解説

古山村
ふるやまむら

[現在地名]神崎町古原こはら

武田たけだ村の南東に位置する。応永三三年(一四二六)四月一〇日の大須賀朝信証状(大慈恩寺文書)に「古山村内本願寄進大椎代」とみえ、大須賀胤氏が寄進した大慈恩だいじおん(現大栄町)領の一所で、その面積は一町四反であった(同年八月「大慈恩寺寺領注進状案」同文書)。元亀四年(一五七三)当時も同寺領であった(三月四日「大須賀政朝証状」同文書)。天正一九年(一五九一)七月の知行書立(千葉県の歴史)に矢作領の内として「ふる山郷」とみえ、同郷四四六石余が旗本神保領となっている。

古山村
こやまむら

[現在地名]二宮町古山

程島ほどしま村・さかい村の西にあり、西は太田おおた村など。元和五年(一六一九)の下館藩領村高之留(坂入慶子文書)に村名がみえ高一千一六〇石余。慶安郷帳では田高七一六石余・畑高三七七石余・茶高一二石余とあり、幕府領。寛文五年(一六六五)一部が旗本白井・宮崎領、翌六年には一部が旗本河野領、元禄一〇年(一六九七)にはさらに一部が旗本倉橋・酒井・桑山領となり、元禄郷帳では前出旗本六氏と幕府領の七給。正徳四年(一七一四)白井氏は廃絶となり、旧高旧領取調帳では残る旗本五氏と吹上藩・下総結城藩領の七給。正徳五年の徳川家康百回忌日光法会に際して、日光街道小山おやま宿の増助郷を命じられている(「増助郷定」添野一夫文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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